【97】  どくだみの花は 梅雨入りを告げる花

画像

いつの間にか、鵲声庵の至る所に どくだみ が広がり、白い花が咲き出した。
庭に入り近くに寄ると、独特の刺激的な香りがする。
こんな匂いは嫌だと言う人もいるが、私は、この鄙びた香りが なんとも懐かしく 好きである。
どくだみ は、地下茎が長く伸びて繁殖力が強く、また、害虫も寄り付かないようだ。
この野草は、取っても取っても、翌年今の時期になると、庭いっぱいに広がり 狭い庭を占拠し、花を咲かせる。
例年、南九州が梅雨入りをしたというニュースが報じられる頃になると、この花の出番である。
この白い可憐な花は、当に 「 梅雨入りを告げる花 」 なのだ。

画像

画像

どくだみ という名は、如何にも 「 毒草 」 を連想してイメージが良くないが、「 毒を矯める 」 という意がある有難い名前の薬草なのである。
どくだみ は、様々な薬効をもっていることから、漢方では 「 十薬 」 と書く。
生の青汁は、切り傷などの化膿止め、おデキなどの外用薬として、乾燥したのを煎じて服用すれば、利尿、便秘、胃薬のほか、血圧を調整し、毛細血管を丈夫にしてくれる効用があるという。
煎じ薬として使う場合は、花が咲いた今の時期に、花も一緒に乾燥させるのが良いとされている。
このように、昔から、万病に効くと言って、庶民が重宝してきた 身近にある薬草なのである。
無料で簡単に作られる万能薬だから、きょう日は、特に、厚生労働省から見放された 後期高齢者に打って付けの 「 十薬 」 なのである。

画像

画像

四弁の白い可憐な花だが、実は、これは蔀(ほう)という 葉の変形で、中心に立っている黄色っぽい房のようなものが花なのだという。
では一体 「 花 」 とは何ぞや、と 聞きたくなる。
まあ、ややこしいことは、植物学者に任せておこう。

ところで、どくだみ の花言葉は、「 白い追憶 」 だとか。
なるほど、この草の香は、母が 葉を揉んで傷口に当ててくれた 幼い頃を思い出させる。

 そこで一句
  どくだみを 娘の鞄に そっと入れ (快団爺)


画像

画像


この記事へのコメント

さぶ
2008年06月01日 16:18
爺様のブログで、あらためて見てみると、どくだみの花もなかなか可愛いものですね。

どくだみは、薬草だとは聞いていましたが、血圧調整、毛細血管を丈夫にする薬効もあるとは…。
また、ひとつ賢くなりました。

どくだみは、厚生労働省が見放した後期高齢者にお勧めの薬草なんですね。しかし、長生きすると本省がまた動き出すかも知れません。

さて、私にも、年頃の孫娘がいるので、悪い虫がつかないよう、ハンドバックにしのばせてやりますか。
でも、あの匂いで、好いイケメンまで逃げ出したらどうしましょう。
仮分数
2008年06月01日 22:15
白い追憶と言う どくだみ花
心清らかに 読ませて頂きました

人生の隅に残る 爽やかな感動を爺様は 放たれました。
嬉しいことです。
物価があがる。公共料金があがる。
私の市は 公共施設使用料を平均45パーセントあげると言う。

政治家は不要ですね。
首長不信ですね。

母に おできが出来た頭等に どくだみの葉を焼いてつけて 膿を出してくれた思い出が
スート 思い出される。
無伴奏ソナタ
2008年06月02日 20:56
普段は何気なく見ている「どくだみの花」、快団爺氏による近写で、愛らしい花弁を見せてくれました。
一句も、うなずきました。
あつ子
2012年06月25日 16:27
快団爺さん、ドクダミの「白い追憶」ロマンティクですね。
ところで、ドクダミの上の写真をコピーさせていただきたいのですが。前向きに生きる本の、漢方薬でも使われるドクダミの項に載せたいのですが、お願いできますか?佐藤あつ子atsukotrue@yahoo.co.jp

この記事へのトラックバック