【85】 ホワイトデー には 3 倍返し?


画像

「 ねぇ、ねぇ。 バレンタインチョコのお返しはさぁ。 三倍返しが相場だよね 」
「 うん、そうそう。 私も聞いたことある 」
「 へぇ、そうなの。 でも去年は、うちの課長からのも、隣のドスケベのも、お返しは みんな哀れなくらいお粗末で、三倍じゃなく三分の一だったよ。 トイメンの若造、何にもなし。 あったまくるね 」
「でもさ、うちの課長なんか、豪華なショートケーキだったから10倍返しね。 下心有んのかな。 あんたさ、『 三倍返しが相場だよッ 』 って、言ってやったら?」
「 そんなの、 言えるわけないじゃん 」
「 トイレに行くとき、大きな声で独り言のように言うのさ 」
「 馬っ鹿みたい。 それより、男子トイレの前に張り紙するのがいい 」
「 あっはっは…。それがいいね。 『 男子諸君。 ホワイトデーには、すべらかく三倍返しにするべし。 女子一同 』 ってね 」
「 何よ その スレラカク ってのは 」
「 えぇと・・・。ごめん、 間違い。 スベカラク だった。 あっはっは 」
「 ところで、どうして 『 ホワイトデー 』 って言うのかな?」
「 西洋人が伝えたから 『白人の日 』 、なんちゃって・・・ 」
「 そうかも しんないよ 」

数日前、久しぶりに、焼き鳥屋のカウンター席で ノンアルコールビールを片手に友人と一杯やっていたら、いつの間にか、若い3人のOLが 私の後方の掘りごたつ席に上がりこんで、大ジョッキで盛り上がっていた。
聞くともなく 耳に入った 彼女らの快気炎は、中々のものだった。

今日は 3月14日、その ホワイトデー だ。
私は、15年ほど前、バレンタインチョコのお返しには クッキーを贈るものだと誰かに教えてもらった。
以来、それが定番だと思いこんでいたので、昨年までは、ほとんど クッキーを買って贈っていた。
川柳も、「 ホワイトデーのお返し = クッキー 」 を前提として詠んでいたのだ。
ところが つい最近、ホワイトデーの贈り物は、クッキーに限らず何でも良いのだと分かり、少なからず自分の世間知らずを恥じて、ちょっと調べてみた。

1975年頃、バレンタインデーにチョコレートを贈ることが定着し、そのお返しを しようという風潮が出て来たという。
その頃から、菓子業界では 個々に独自の日を定めて、マシュマロ や ビスケット や キャンデー等を、「お返しの贈り物」として宣伝販売するようになったようだ。

1977年に、福岡の老舗菓子屋「石村萬盛堂」が、バレンタインチョコのお返しとして、一月後の3月14日に 「白いマシュマロ」 を贈ろう と 銘打って売り出したという。
これが 「ホワイトデー」 の嚆矢だといわれている。
現在、石村萬盛堂は 各県に店舗を設けて 活発に販売活動を展開しており、我が市にも店舗があるが、なかなかの人気である。

一方、全国飴菓子工業協同組合関東地区部会も、3月14日を 「ホワイトデー」 として催事化し、1978年に 組合総会で 「 キャンデーを贈る日 」 として制定し、1980年には全国規模の第一回 ホワイトデー が開催されたという。

画像
          ※ 福岡市・石村萬盛堂 の 「チョコ マシュマロ」
            バレンタインデーで頂いた チョコ を 白いマシュマロで
            包んでお返ししようと、1978年 ホワイトデー を 提唱
            した先駆けの商品だという

画像
          ※ 「コーヒーマシュマロ」

ホワイトデーに贈るものを調べてみると、今は何でも有りだ。
ブランド物のバッグ、アクセサリーはもちろん、インナーウェアの 「 ホワイトデー キューティーランゼリーブラ&ショーツセット 」 なんて物もあり、ドキっとしてしまう。

お隣の韓国や台湾でも、日本の影響で、「ホワイトデー」の贈り物が行われるようになっており、更に韓国では 近年、4月以降にも、ブラックデー、イエローデー やローズデー等が生れて来ているとか。
日本に限らず、業界のすさまじい商魂には、頭が下がる。

 そこで六句
  義理チョコは 請求書付きで 美人ママ
  給料の 前借り哀し ホワイトデー
  ホワイトデー 美人ママに会い 高くつき
  義理チョコを 嬶ぁも止めた 定年後 
  義理チョコも 貰わぬ奴が 買うクッキー
  ホワイトデー 見栄で買い過ぎ 昼を抜き


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック